桜への思い

美の山の桜と紀友則の歌

                                                            春霞 たなびく山の桜花 みれどもあかぬ 君にもあるかな  紀友則

紀貫之(従兄弟)らと共に「古今和歌集」の撰者と言われていますが、歌集の完成を見ずに亡くなり、紀貫之や壬生忠岑の追悼の歌が収められています。有名な「久方の ひかりのどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ」は、友則の作で、学校の教科書にも載っていて誰もが知っている和歌ですね。この春霞の和歌は、『霞んで見える山の中の桜の花はとても美しいですね。いつまでも飽きることなく見ていられます。桜の風景を見ているように貴方をずっと見ていることができるのです。』と言う解釈がされています。如何にも平安朝らしい雅な空気感が漂っていますね。写真は東日本の吉野山を謳っている埼玉県秩父の美の山です。


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