春告げる山野草達

カタクリの花

     もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花(大伴 家持 万葉集)


 万葉集にも出てくるように古から親しまれていたようで、カタクリが「堅香子(かたかご」として呼ばれていたようです。タクリは、「春の妖精」(スプリング・エフェメラル)と呼ばれる植物の一つで、エフェメラルとは、もともと「はかない命」という意味で、地上に出ている期間が1年のうちでわずか2か月ほどしかなく光合成が出来ません。よって、栄養を蓄積するまでに長い時間を要してしまうことから、花を咲かせるまでに8、9年ほどの歳月を要するとされているようです。


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