トサミズキの花とひよどり

トサミズキの花

花の蜜や果実が好きな、全体が灰色に見える四季彩の鳥で、嘗ては10月に渡来し、4月に帰る渡り鳥でしたが、近年は留鳥として一年中見掛けられるようになってます。源平合戦で有名な「鵯越(ひよどりごえ)」というのも、春と秋になるとヒヨドリの渡りの場所になっていたからと言われています。


             ひよどりの こぼし去りぬる 実の赤き    蕪村


 ひよどりが止まっているのは早春の代表的な花木のトサミズキの花です。毎年、公園を散歩している時に春を感じさせられる花木の一つです。主に、土佐(今の高知県)の山地に自生するマンサク科の落葉樹です。枝を切ると水気が多い事から名付けられたとも言われています。葉に先立ち長さ4センチ程の花穂は、7ミリ程の小花が5~7輪ほど集まってできている、一風変わった花を咲かせています。花が終わってできる果実は熟すと自然い二つに裂けて、楕円形の黒い種子が顔お出します。


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