ミツマタの花

三俣の花

    春されば まず三枝(さきさく)の 幸くあれば 後にも逢むな恋ひそ吾妹   柿本人麿


 『春になるとまず咲く幸草(さきくさ)、その言葉のように幸せで無事であったら必ずまた会えるでしょう。そんな恋しく思わないで下さい、愛しい人よ。』という意味のようです。3月から4月頃にかけて小さな花が30~50個程の花が集まって一つの花のように咲きます。木にはまだ葉が無く、黄色い花が鮮やかで見応えがあります。枝を見ると、三本に分かれている事から「ミツマタ」と名付けられたそうです。もともとは中国から渡来したようで、徳川家康の庇護の下、伊豆の国で厳格に管理されていた歴史的なこともあったり、今日では紙幣の原料にもなっていることでも知名度が高いですね。

 黄色の他に、園芸種でオレンジ色から朱色の花を付けるものもあり、赤花三椏(あかばなみつまた)と言われています。また、全国に三俣の群生地はいくつかありますが、関東地区では栃木県茂木町の焼森山が有名ですね。







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