夏は来ぬ

卯ノ花
          卯ノ花の 過ぎし惜しみか ほととぎす 雨間も措かず こゆ鳴き渡る  大伴家持

 卯ノ花(ウツギの花)、ホトトギス(カッコウ)、五月雨、田植えの早乙女、橘、蛍、楝(おうち、センダン)、水鳥(クイナ)といった初夏を代表する風物詩を織り込んだ唱歌『夏は来ぬ』は季節感のある愛唱歌です。特に、歌にも出てくるホトトギスは、奈良時代から平安時代の歌人にとって圧倒的な人気を誇り、万葉集や古今和歌集にも頻繁に登場するスーパースター的存在だったようです。言われてみれば、林間に響き渡るカッコウの声は、明るく、高らかで、夏が来たという感じですね。






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