瞬き

　秋の紅葉も美しいですが、今頃の紅葉の瑞々しい若葉「青もみじ」も美しいですね。俳句の世界では「青楓」や「若楓」が夏の季語になっています。徒然草の吉田兼好は、作品の中で『卯月ばかりの若楓　すべて　よろずの花　紅葉にまさりてめでたきものなり』と綴っています。古より青もみじを楽しむことで、日本古来の色彩感覚や美的感覚などを楽しんだ歴史を改めて再認識します。