心頭滅却

恵林寺山門
 暑さ寒さも彼岸までと言いますが、彼岸に因み、武田信玄の菩提寺である恵林寺三門のエピソードについてです。武田信玄の師であった快川紹喜(かいせんじょうき)の伝説は有名ですね。1582年武田征伐で武田氏を滅ぼした織田信長は、恵林寺に囚われていた佐々木次郎の引き渡しを要求するも拒否されたことから、快川をはじめとする100余命の僧を三門に閉じ込め、恵林寺を焼き払ってしまいました。この時、快川は燃え盛る三門の楼上で、『安禅不必須山水 滅却心頭火自涼』(あんぜんかならずしもさんすいをもちいず しんとうめっきゃくすればひもおのずからすずし)と偈を発して焼死したと伝えられています。暑かった今年の夏でしたが、凡人の自分には、こんな心境にはなかなか到達出来ないです。

 
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