山百合の咲く頃

山百合咲く
 ヤマユリは、山や丘陵の日当たりのよい斜面に生える多 年草(球根から生育)で、東北から近畿までの地域、特に 関東、中部地方を中心に広く自生し、花径が25cm程度にも なる大型の日本特産のユリである。

農家のお年寄りの話では、戦後の八王子市内の里山には ヤマユリがたくさん咲き、7月のお盆の時期には花屋が切 花として採取していくほどであったという。当時はたくさ ん自生していたので、それをとがめる者もなかったようだ。

 しかし、近年ではヤマユリが開花する7月中旬に市内の 里山を歩いても、まれにしか見かけることはできない。長 野県と山梨県のレッドデータブックでは、「絶滅危惧」に移行する可能性がある「準絶滅危惧種」 に指定されており、一市民として絶滅を大変心配している。

 このような中、自分たちの手で「ヤマユリの里」を復活することはできないかと考え、平成 17 5月に市職員等でボランティア団体「八王子やまゆり咲かせ隊」を結成し、栽培に取り組み始 めた。これまで4年間の取り組みを通じて、「ヤマユリの里」復活の可能性について検証したい。

   ( 八王子市「ヤマユリの里」復活に向けて  山百合咲かせ隊の報告より )


スポンサーサイト



コメント

No title

ヤマユリ咲かせ隊という活動があるのですね。最近ではイノシシがユリ根を掘って食べてしまうと聞きました。ユリ根、美味しいですものね(;^ω^)
非公開コメント