蛍草

蛍草

                 『古今集』 (題しらず) よみ人しらず

               いで人はことのみぞよき月草のうつし心は色ことにして


 露草はツユクサ科の一年草。花は初夏から見られますが、和歌では秋の花として詠むことが多く、俳諧でも秋の季語とされています。

古くは「つきくさ(月草・鴨頭草)」と呼ばれていたようです。色が付着しやすいので「付き草」が語源だろうとする説や夜の暗いうちから月光を浴びて咲くので「月草」と呼ばれたとする説などがあります。いずれにせよ万葉の時代から歌人たちに愛され続けてきた花ですね。次の俳句は、プレバトでお馴染みの夏井いつきさんが読んだものです。因みに、露草は7月6日の誕生花とも言われています。


              露草やかなしみにくじけるこころ

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コメント

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露草は庭にたくさん咲き、大好きな花です。
秋の野草のイメージにふさわしい月草という名も素敵です。
今日の誕生花なのですね(*^^*)
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