2020/07/02
見い〜つけた

キリギリスは「食料をわざわざ運ばなくても、たくさんあるじゃないか」と話しかけると、アリは「今はたくさんあるけど、冬になると食べ物はなくなってしまうよ」と答えました。しかしキリギリスは「まだ夏は始まったばかり。楽しく歌って過ごせばいいのに」とアリをからかい、再びバイオリンを弾き始めました。
やがて秋になっても、キリギリスは遊んで暮らしています。
そして、冬がやってきました。キリギリスは食料を探すものの、周りには何もありません。お腹がすいて困り果てたキリギリスは、アリが食料を集めていたことを思い出し、分けてもらおうとアリの家を訪ねました。
キリギリスは、夏の間に働いていたアリをからかってしまったことを思い出し、食料を分けてもらえないのではと思っていましたが、アリは「どうぞ食べてください。その代わり、キリギリスさんのバイオリンを聞かせてください」と言ってくれたのです。
キリギリスは涙を流して喜び、張り切ってバイオリンを弾きました。そして次の年の夏からは、真面目に働くようになったそうです。
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2020/07/02 08:48 by 編集