2020/03/30
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音〔あしおと〕空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳〔かげ〕りなきみ寺の春をすぎゆくなり
この詩は、三好達治の「甃のうへ」という詩で、丁度、今頃の季節に作られたものと思います。今や現代社会においては、このような風情が消えかけているような気がしてなりません。日本人の心を見事に表現した詩であると思います。(山梨県甲州市慈雲寺の『糸桜』)
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