あはれ花びら流れ

甃のうへ(慈雲寺の糸桜)
 あはれ花びらながれ

 をみなごに花びらながれ

 をみなごしめやかに語らひあゆみ

 うららかの跫音〔あしおと〕空にながれ

 をりふしに瞳をあげて

 翳〔かげ〕りなきみ寺の春をすぎゆくなり


 この詩は、三好達治の「甃のうへ」という詩で、丁度、今頃の季節に作られたものと思います。今や現代社会においては、このような風情が消えかけているような気がしてなりません。日本人の心を見事に表現した詩であると思います。(山梨県甲州市慈雲寺の『糸桜』)

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